『よく寝る』だけではパフォーマンスは上がらない③
人の三大欲求『睡眠』。
睡眠の悩み・トラブルといえば『不眠症』の印象が強いですよね。ですが、不眠症とまでいかずとも、忙しいビジネスパーソンなら誰しもが抱える悩みではないでしょうか。
今回の記事では、『よく寝る』だけではパフォーマンスは上がらない③第三弾ということで、
睡眠のメカニズムについて理解を深めていきましょう!
『たっぷりの睡眠』でも脳は不満足
『眠りの返済』は難しい
『よく寝る』だけではパフォーマンスは上がらないシリーズで睡眠負債のよる心身へのダメージと恐ろしさ、それを解消することでパフォーマンスが上がる可能性をお伝えしてきました。
ただ現代で『毎日7時間眠る』のは難しいですよね。仕事や生活と折り合いをつけつつ、睡眠負債をどう解消していくのか。
日頃の寝不足を、土日の寝だめで解消するというのはダメですよ(笑)
睡眠をお金として考えてもわかるように、お金の負債は返せても、睡眠負債はなかなか返せないということを改めて認識しましょう!
週末の寝だめは効果があるのか?
『どれだけ眠れば寝不足は解消できるのか』を知るために、健康な10人を14時間、無理やりベッドに入れた調査があります。
実験前の10人の平均的な睡眠時間は7.5時間。一日中好きなだけ寝てもらったところ、1日目はみな13時間、2日目もみな13時間近く眠っていたが、その後は多く眠ることは無理で、徐々に睡眠時間が短くなり逆に5時間も6時間もずっとベッドの上で起きているという状態になった。
結局、3週間後に睡眠時間は平均8.2時間に固定される結果になったという。
この結果から、10人の生理的に必要な理想の睡眠時間が8.2時間だとすればこれまで平均睡眠時間が7.5時間の彼らは長い間毎日40分の睡眠負債を抱えていたことになる。
40分の睡眠負債を返すには、毎日14時間ベッドにいるのを3週間続けなければいけないということになりますが、とても現実的じゃありませんよね(笑)
そう、睡眠の問題を『時間』でコントロールするのはとても難しいんです!
このことからも睡眠不足を1日、2日で解消することはできない。かといって珍しい遺伝子の持ち主でない限り、短時間睡眠には耐えられない。
いかに睡眠の質を高めるかが重要になってくるんです。
『黄金の90分』で最高の脳と身体をつくり上げる
世界のエグゼクティブは始めている『睡眠メンテンナンス』
睡眠(寝ている時間)と覚醒(起きている時間)は2つで一つ
良い睡眠がなければ良い覚醒はなく、良い覚醒によって良い睡眠を得られる。
そう、今となっては食事に注意し、身体を鍛えてメンテナンスすることはビジネスパーソンの常識です!
世界のエグゼクティブやアスリートたちは、それと同じように睡眠も大切にしており、睡眠という基礎があってこそ、食事やエクササイズの効果も上がることを知っているんです。
彼らは、とても最先端の情報を得るスピードが速いです!
最新の知識を生み出す人=イノベーターといいます。
下記は、一般的にマーケティング用語でカテゴリされてる全体の割合です。
現状維持というのは退化することと同義と言われています。新しい変化を恐れず良いと思うものは、積極的かつ早く取り入れていきましょう!
『最初の90分』を深くすることが大切!
ご存じな方も多いと思いますが、人は眠りに落ちてから目覚めるまで、ずっと同じように眠っているわけではなく、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類を4、5回繰り返しながら眠っています。
寝始めが作る『最強のホルモン』
『最初の90分が眠りのゴールデンタイム』と言われる理由は
最も多く分泌されるのが最初のノンレム睡眠が訪れたときだからです。
グロースホルモン(成長ホルモン)というと子供の成長のイメージが強いですが、実は大人の細胞の増殖や正常な代謝を促進させる働きがあり『アンチエイジングに効果がある』ともいわれています。
『Better than nothing』の法則
まとめ
3回に分けてお伝えしてきた『よく寝るだけでは、パフォーマンスは上がらないシリーズ』いかがだったでしょうか。睡眠をおろそかにすることが資本である身体に悪影響をもたらすこと。そしていかに一日のパフォーマンス、日中の仕事やエクササイズ等の効果を最大限に高めるためには睡眠の質を上げるのがとても大切だということが理解できたのではないでしょうか。
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