本記事を読んでいる方にご質問です!
①あなたはゲームに思うように勝てていますか?
②あなたはテニスは楽しいと感じていますか?
どちらにも『う~ん』と悩んだ方はかなり多いでしょう。
なぜ勝てず、楽しくならないのか。
それはテニスとういゲームの仕組みを知らない、目標を設定して勝つための練習をしていない可能性があるからです!
ではどうしたら、ゲームで勝てるようになり、楽しいと感じるようになるのか。
ここでは、まずテニスの基礎から学んでいきましょう!
POINT1:テニスは『始め・中身・終わり』が大切!
テニスの練習というと、すぐコートに入りロングショットを打ち合う『グラウンド・ストローク』でラリー練習を思い浮かべる人が多いはず。
フォア、バックのグラウンド・ストロークの練習をたくさんやり最後の5分くらいでサーブ(サービス)練習、リターン(レシーブ)練習を行い『さぁ、ゲームをやりましょう!』という感じが多くなってはないでしょうか。
それではなかなかゲームで勝てるようにはなりません!
グラウンド・ストロークは、テニスのゲームを成り立たせる大事な要素ではありますが、それがすべてではありません。
ゲームの1ポイントには必ず『始め』・『中身』・『終わり』によって成り立っています。
まずは、基本的なゲームの仕組みを理解していきましょう!
『始め』はサーブとリターン
テニスではまずサーブを相手のコートに入れなればゲームは始まりません。また、リターンを返さなければ、やはりゲームが始まらないのです。
そのためサーブ・リターン練習というのは、勝つためのとても大切なスキルなんです!
言い換えれば、サーブに威力があるか、リターンが素晴らしければ『1ポイント』がすぐに決まります。中身はなくて『始め』と『終わり』が同時に起こります。
少しでもサーブが強い人を相手にしたら、まるっきり歯が立ちませんよね。
とくに初心者の方は、サーブがとても重要になってくるポイントになるでしょう。
『中身』はラリー(グラウンド・ストローク)
フォアやバックといった基本的なグラウンド・ストロークが『中身』になります。
ここで勘違いしてほしくないのは、ラリーは打ち合いを続けることが目的ではないということ。
どんなプレースタイルにしろ、あくまで最後の『終わり』の部分を実現するためのプロセスに過ぎません。
大会でシード選手のプレーやプロの試合でも、とても速いストロークでのウイニングショット等見て、『自分もあんなショットを打ってカッコよく決めたい!』と思うかもしれません。
ですが、実際そうではないんです!
強い選手ほど『終わり』の布石となるようなストロークをめざします。
試合では、その過程で決まってしまうことが多々あるため初心者の方は強いグラウンド・ストロークを打たなけばという思いが刷り込まれてしまわないように気を付けてくださいね!
では、『終わり』にもちこむグランド・ストロークとは?
それは、相手のベースライン際に深く入るボールです。エッグボールと言われる打球ですね!
これができるようになると、相手は深く鋭く返球することが難しくなります。
つまり、短くゆるいチャンスボールが返ってくることになるんです。
『終わり』はウイニングショット
スマッシュ・ボレー・パッシングショットなど、ポイントをゲットするためのショットをねらうのが、『終わり』の部分です。
相手コートに深く入れるグラウンド・ストロークによって生み出された短くゆるい返球を、ネットにできるだけ近づいて打ち込みます。
この終わり方を知らないと、いざ短くゆるいチャンスボールが来ても、
『どうしよう!一応返しておくか』ということになり、より決めやすいネット近くに行けるチャンスが、ベースラインに戻ってラリーに持ち込んでしまうことになってしまうんです。
これでは逆に相手に安心感を与えて逆襲を食らいかねません。
また、この終わり方を練習できておらずミスをしてしまうと、『始め』と『中身』がよくても、それまでの苦労が水の泡になってしまいます。
しっかりと自信をもって打てるようにみっちり練習をすることが大切です!
『始め・中身・終わり』は3分の1ずつ
ゲームは、サーブ、グラウンド・ストローク、ウイニングショットと、3つの別々のショットによって成り立ち、どれも非常に大切なスキルです。
なのでグラウンド・ストロークの練習ばかりでは、ゲームに強くなるのが難しいんです。ウイニングショットにつなげるようなグラウンド・ストロークを意識していなければ尚のことですね。
テニスの1ポイントは、平均約6ラリーで終わり、時間にして10~15秒というデータがあるそうです。
第1ラリー・・・ | 私のサーブ |
第2ラリー・・・ | あなたのリターン |
第3ラリー・・・ | 私のグラウンド・ストローク |
第4ラリー・・・ | あなたのグラウンド・ストローク |
第5ラリー・・・ | 私のウイニングショット |
第6ラリー・・・ | あなたのミス |
あくまで例になりますが、このように6ラリーといっても、お互い3ショットずつでストローク・プレーは1ショットだけです。
もちろん実際にはこれ以上のラリーもありますし、逆に第1と第2のプレーだけで終わってしまうケースもあります。
ウィンブルドンではサーブとリターンだけで終わってしまうことが多いですよね。
つまり、グラウンド・ストロークは1ゲームを成り立たせるための要素の3分の1であるだけでなく、ショットの回数としても3分の1ということになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
テニスの基本的な知識を理解することはできたでしょうか。
ここまで読んでいただいたあなたは、もうグラウンド・ストロークに練習時間の大部分をあてるのはナンセンスということが理解できてるはずです!
ストロークを延々とやるだけでは上達もしずらく面白くないですよね。
練習するときの1つの例として、
①ウイニングショット⇒②グラウンド・ストローク⇒③サーブ・リターンの流れでやってみてはいかがでしょうか。
ウイニングショットから行う理由としては、ネットの近くのため初心者でも気持ちよくガンガン決められて、ネットミスという意識が薄くなり自信もつけられるからです。
そして、次にグラウンド・ストロークの練習を行います。『終わり』を先に身体で覚えたことで、それにつなげる『中身』が理解しやすく濃密な練習となりこれまで何気なくやっていたグラウンド・ストロークが楽しくなります。
最後にサーブとリターンの練習です。これも十分に時間をとって行いましょう!
このようなプロセスを理解しながら練習を行ってゲームをすると初心者でもアッという間に上達できるようになります!
次回は『硬式テニスで勝つために知っておきたい4つのポイント・その2』をお伝えしていきたいと思いますのでお楽しみに!
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